根本体質レメディー、もう少しお付き合いください。
ネイチュミアさんは岩塩、鉱物のレメディーです。
NatとはNatrum=ナトリウム、塩。
Natがつくレメディーは塩が水を保持するように、全てを内側に保持する傾向があります。
それでは、見ていきましょう。
ネイチュミアさんの見た目
Nat-m.ネイチュミアのお子さんは、口を真一文字に硬く結び、悲しみを浮かべた目をしています。
伏目がちで、指先にできた、さかむけを噛んだり、剥いたりしているかもしれません。
動作は、どこかに緊張があるので不器用で急いでいるように見えます。
特徴的なのは、水腫れがあるため顔はぷっくりでも首が対照的に細い傾向があります。
身体もやせ型です。
顔は色黒で、てかてかと脂っぽい感じがしますが、唇はカサカサで、全体的に水分の過不足がみられます。
特に、寒くなると下唇の中央にひびが入りやすくなります。
さらに、舌をみてみると地図状舌といって、白い斑と赤い斑が入り混じって地図のように生じている状態がみられます。
ネイチュミアさんの精神
とても感情的なタイプなのに、感情表現が苦手です。
感じたことを内側へ内側へ抑圧してしまい、泣くに泣けません。
子供ではスキンシップや、優しくされることを嫌がります。(大人でも)
子供にはとても奇妙な事ですね。
自分は愛される資格が無いとどこかの地点で判断したインナーチャイルドがいるのです。
母親自身がNat-m.さんである場合もあります。
フランスのホメオパスD.グランジョージは、ネイチュミアさんの状態は
「父親の不在」があるといい、子供にとっての社会の入り口である父親を認められず、
自分の真実を話すのが困難になるといい、しゃべりだしの遅れ、歩き出しの遅れに繋がるといいます。しゃべるようになってもどもったりします。
(しゃべり出しが遅い子供にはAgar. Bar-c.他もあります)
成長すると、人前で泣くことは無くなり、慰められると余計に悪化していきます。
気分が落ち込むと、心の痛みや怒りを根に持ったまま、一人で家に閉じこもって泣きます。それを外側に見せようとはせず、周りに高い壁を築きあげます。
ラテン語でNat-mur の mur は「壁」を意味します。
結構執念深く一つの考えに固執しがちです。
一人流す涙は自己憐憫の涙です。
そして復讐心を持つかもしれません。
妊娠出産時期
妊娠中はネイチュミアさんにとっては辛い時期になり得ます。
絶望感、不満、慰められても怒りしか出ません。
全般的に過敏になり、膣の乾燥から性交を嫌悪します。
身体的にもきつく、貧血で真っ青な顔で食欲もありません。
塩辛い物だけは好んで食べ、他の食物を思い浮かべるだけで気持ち悪くなります。
げっぷだけは甘い味がします。
全身が乾燥し、痒みが増すかもしれません。
喉も乾いて水をたくさん欲しがります。
普段も便秘がちですが、妊娠中はさらにその傾向が強まります。
直腸は不活発で、便はぼろぼろと硬く乾燥しています。
分娩は陣痛が止まり、ペースが弱まり疲労する傾向。
分娩においても一人になりたがり、誰も周りに寄り添って欲しくない。
妊娠出産授乳以来の脱毛。
身体の症状
水分の過不足が全身で見られ、特に口と喉の乾燥は顕著です。
ネイチュミアさんは熱さ寒さに弱く、特に太陽にあたるとヘルペス性の皮膚発疹や蕁麻疹を起こしたり、熱射病になったりもします。太陽でくしゃみをし、卵白のような透明な分泌物がでます。
花粉症でも同じように卵白様鼻水がでます。
口唇ヘルペスによく使われるレメディーですが、
他の症状と同様に、表現されない失望感や悲嘆後、口唇ヘルペスが出ることが多い。
口角の割れもよく起こします。
カンジダ症が出ると、歯茎や舌が白い舌苔で覆われます。
性器カンジダの傾向もあり、焼けるような卵白様帯下が出て、痒みを伴います。
表現されない悲嘆やショック後の月経抑圧など。
頭痛も特徴的です。
額がハンマーで叩かれるように、割れるように痛む頭痛。
目の上を強く圧迫し、頭を高くして横たわることで幾分和らぎます。
ネイチュミアは淋病マヤズムのレメディーで
通常、目覚め時または、太陽と共に(午前10時ごろから午後3時ごろ)に周期的(決まった時刻に、一日おきになど)に悪化します。
他には、食後や感情的な問題など精神的な労作により悪化する傾向があります。
片頭痛は、視界に異常が現れ、目の前がちかちかしたりする傾向があり
とても激しいので涙が出ます。
ネイチュミアさんが好転するのはどんな時でしょうか。
先ず外気で調子が上がります。太陽が照り付けていない時、暑すぎず寒すぎない時。
また、熱が出ると発汗するとスッキリと好転していきます。
ネイチュミアさんの子育て
どのような身体症状においても、
ネイチュミアさんに特徴的な感情面の抑圧や悲嘆が大元にあります。
例えば、急性の場面では、ショックな事があったのに感情を抑え込んでしまい、
その後お腹の調子を崩し、脂っこい物が消化できなくなります。
げっぷもなかなか出せなかったりします。
小さい子供で拗ねてしまっても、優しく慰めると逆に機嫌が悪くなりますので、
見守ることしかできません。
もし、心許せる家族や、ごく限られた人とのやり取りで、
ネイチュミアさんの心が緩み、感情を表現してくるなら、それは大きな好転になります。
Nat-m.の急性はIgn.イグネシアです。
イグネシアをあげると涙があふれてくるかもしれません。
涙が出たなら、分厚い抑圧のフタが取れていくでしょう。
一皮また一皮玉ねぎの皮を剥くように、時間をかけて感情を出させてあげてください。
Nat-m.が必要だと思われても、先ずはIgn.をとられることです。
ザ・ネイチュミアさんにいきなりNat-m.の高いポーテンシーをとってもらうと、
鉄壁の壁をより高く築いてしまうかもしれません!
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