Carb-v.は木炭から作られたレメディーです。
キートート(大特徴)は炭のごとく、不完全な酸化です。
ホメオパシーでは生死を分ける蘇生のレメディーとして知られています。
酸素不足、循環不足、活力不足
お母さんのお腹の中にいる赤ちゃんは、へその緒を通じて酸素を受け取っています。
誕生の時、必然的にへその緒が切られ、酸素も断ち切られます。
赤ちゃんは、自力で呼吸をし始めなければ生きられません。
これがスムーズに行かない時、一時、酸素供給が滞り、顔は青白く酸素不足に陥ることになります。
あるいは、お母さんが喫煙者で、お腹の中で既に酸素が足りない状態にある時、
既にこの状態になっているかもしれません。
難産で、酸欠になった赤ちゃんへの特定レメディーでもあります。
また、溺れて酸欠になった子供にも必要です。
酸欠でアップアップしている金魚にCarb-v.を入れるとウソのように元気になりました。
これらの子供たちは、毛細血管の循環が乏しいため、皮膚はまだら模様になり、
末端(特に下肢)が冷えやすく、青白い顔か土気色をして生気がないタイプです。
活力不足で、少し動いただけで疲れるので、横になって寝ていたいのです。
妊婦さんの静脈瘤にも使われます。
カーボベジさんの大きな特徴は、より酸素を欲する為、常に仰がれたいのです。
扇風機の前に陣取り、車の窓を開けたがったりします。
仰がれることや外気で症状は好転する傾向があります。
幼児期の重病の影響
カーボベジさんは、死に直面するような重病の経験があるかもしれません。
例えば、深刻な百日咳やはしか、肺炎、腹膜炎、喘息など。
そのような胸部感染症や急性疾患、または薬物中毒(タバコや、排ガスその他)による
虚脱状態や手術から回復しきれません。
咳は窒息性で呼吸が速く、あえいで緑色の粘液を出します。
特に夕方から真夜中にかけて悪化する傾向があります。
咳の発作にはしばしば特徴的な冷や汗を伴います。
汗は冷たく、触るとヒヤッとしていますが、体の中は熱く、新鮮な冷たい空気を求めます。
消化能力も極めて低く、脂っこいものが特に消化できません。
膨満感があり、臭いおならを出します。
臍下がポッコリ膨らみ、下痢と便秘を繰り返したりします。
吐き気は朝いちばん悪化し、げっぷをするとしばらくは楽になります。
カーボベジさんの感情状態
酸素が不足した状態では何も考えられないように、
カーボベジさんは、虚脱の為に何に対しても無関心になります。
やる気が出ない。何を聞いても喜ばないどころか怒りっぽくなります。
不活発で、自分が生きようが死のうが関心が無くなっていますが、
夕方から夜にかけては不安がつのっていき、
眠ろうとすると、幽霊が見える気がして闇を恐れて眠れません。
カーボベジさんの子育て
小さい頃に重病を患った子供は、親が心配すればするほど
カーボベジさんのようにどんどん緩慢になっていきます。
(Carb-v.の酷い虚脱状態や急性状態ではなく)
先ずは、親の過度な心配を手放す必要があります。
そうでないと、カーボベジさんは身体が弱くいることによって
沢山のメリットを持つからです。
(優しく構ってもらえる、注目してもらえる等々)
また、喫煙者が家族に居る場合は小さい子供には影響があります。
できたら喫煙を控える事をお勧めします。
Carb-v.は禁煙の為のレメディーでもあります。
面白い事に、ヘビースモーカーの難産で生まれた率はとても高いのです。
もしかしたら、最初に自分で酸素を吸い込めた時に感じた快感を、
今も求めているのかもしれません。
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